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音響反射板:鉄工所にて [ホールの音響改善]

昨年改修を手掛けさせていただいた
某女子大学の講堂に
衝立型の音響反射板をつくることになりました。
昨年の改修が好評をいただき、
この際せっかくなので、出来る限りの改善をして
コンサートなどにも対応できるようにしてほしいと
予算を付けていただいたのです。

現在、舞台の後壁と両側壁が音響反射面となっているのですが
両袖の奥側に幕が吊ってあるため、
どうしても、音を吸ってしまいます。
その前に可動の反射板を置くことで
更に響きが改善されるのです。
YWR01.jpg

既製品もあるのですが、
どうしても並べたときに舞台の雰囲気を損ねてしまいます。
サクラの森をモチーフにした壁面のデザインに合わせ
舞台に並べたときに周りの壁面に溶け込むような
反射板を特注することになりました。

鉄骨のフレームに木製のリブパネルを張った構造となります。

収納スペースが限られているため
組み立て式にしました。
後ろに張り出したフレームに重りを載せて
安定させる構造としています。
舞台装置で使われている手法です。

YWR03.jpg

一台だけ先行して骨組を作製してもらい
鉄工所にお邪魔して
安全性や使い勝手について検証を行いました。
YWR02.jpg
安定性を高めるためキャスターの位置を変更たり
筋交いの止め方を調整しました。

またフレームの足からキャスターがはみ出てしまうことが判明。
足の鉄骨を少し大きなものに変更してもらうことになりました。

図面だけでは分からなかった問題が明らかになるので
工場での打ち合わせはとても重要です。
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