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舟は走るよ [舟が浮かぶオフィス]

「オフィスに浮かぶ舟」が実現することになりました。
kayac002.jpg

インターネットコンペサイト「ハウスコ」での受注です。

クライアントは鎌倉に拠点を構える
面白法人カヤック さん。
ハウスコを始め
数々のユニークなネットサービスを
企画・運営されている会社です。

社員さんがサイコロを振って給料を決める
「サイコロ給」など、型破りで楽しい発想が話題になり
マスコミなどでも多く取り上げられています。

クラインダイサムアーキテクツが手がけた
ヘッドオフィスも相当ユニークですが
人が増え、手狭になったオフィスの近くに
新たに分室を設けるというのが今回のプロジェクトです。

コンペに提出して間もなく
当選のご連絡をいただき
そこから怒涛の日々が始まりました。

当選の連絡を頂いてから、早速打合せが開始、
大きめの収納スペースを確保するため
キッチン周りのプランを見直し、
舟の質感や、それに合わせた床の仕上げや色などについて
議論しながら、一週間でプランを確定し、
ほぼ同時に見積もりを行いました。

既に工事に突入しております。
3週間足らずで、内装工事と
「造船」すなわち、舟の形をしたテーブルの製作を完了する予定です。

内装の工事は工期が厳しいのは当たり前なのですが
ここまで早いのはちょっと経験がありませんでした。
こうなってくると、アウンの呼吸が通じる業者さんとの連携が不可欠となります。

内装工事は三物建設さん。
大手ゼネコン出身の西村さんが
木工・電気工・塗装工入り乱れての現場で
筋金入りの段取り力を発揮してくれています。
それでいて細かいところにも気を使ってくれる
まことに頼もしい存在です。

舟型テーブル もとい、「テーブルのような舟」をつくるのは
おなじみイヌイットファニチュアの犬塚さん。
さすがに全長12mの家具は初めてだそうです。
常識を外れた注文にも
「自分のキャパを広げるいいチャンス」と
泰然とした笑みを浮かべつつ
果敢にチャレンジしてくれます。

現場では毎日のように
いろんな方向から課題が襲いかかってきます。
大シケの海原のように。
でもこの舟は止まるわけにはいきません。
完成目指して突っ走ります!

カヤックさんのウェブサイトはこちら
http://www.kayac.com/

三物建設 西村さんの現場ブログはこちら
http://syounannishimura.blog.so-net.ne.jp/
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オフィスに浮かぶ舟 [舟が浮かぶオフィス]

とあるコンペに参加しました。

鎌倉に拠点を持つIT企業の
オフィスの改装のコンペです。
本社近くに設ける分室ということでした。

海を愛してやまない一人の社員のために
空間をデザインしてほしいというテーマが与えられました。

あれこれとアイディアを練るうちに
何げなく描いたスケッチがこれ
Koffice00.jpg
オフィスに一艘の舟を浮かべるという
単純極まりない発想。
子供でも思いつきそうですが、
そのシンプルさゆえに不思議な強さがあります。
その考えを形にしてみることにしました。
Koffice03.jpg
部屋の真ん中にこの「舟」を置いて
それを作業デスクやミーティングテーブルとして自由に使ってもらう提案です。
そこには、ありとあらゆるモノや出来事をのせることができる、
まさに船のデッキ(甲板)のように。

Koffice02.jpg

空間を外側から囲いこむというよりは
空っぽの空間に、何かしら強い存在を置き
その周りに自然に地場が発生して
人の振る舞いを誘発することを意識しました。

器(うつわ)ではなく
拠り所(よりどころ)をつくるという
空間デザインのアプローチ
これまではしなかったことにトライ出来た気がします。

結果がついてきたら言うことなし。
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