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講評会 [設計事務所の日常]

昨年から東京電機大学で非常勤講師をしています。

2年生後期の設計演習の講評会がありました。
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今回の課題は「大学のデザイン棟」
建築を学ぶ学生のための製図室や
図書室、講評室など
つまるところ、自分たちにとっての
「理想の居場所」を作ってもらいました。
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設計の授業は「エスキース」といって
基本的に個別指導です。
ひとりひとりのアイディアに対して
模型やスケッチを挟んで
どうしたらもっと良くなるかを
アドバイスしたり、議論したりしながら進めていきます。

何かを「教える」というよりも
学生ひとりひとりの中にある
形にならないものを
引っ張り出して、空間にする
その後押しをしているような感じです。
教師というよりは相談相手ですね。

ずーっとモヤモヤしていた学生が
あるきっかけをつかんで
突然ガラッと変わったりします。
でも、壁にぶつかりながらも、もがき続けた時間があったからこそ
その作品には力強い説得力が生まれます。
そういう変化に立ち会えた時は本当にうれしいですね。

純粋に、ひたむきに空間をつくろうとする姿には
こちらが教えられることの方が多いかもしれません。

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(韮澤望未さんの作品)

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(松本洋輔君の作品)
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