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ケ・ブランリーでの舞台空間デザイン [舞台空間デザイン]

いまパリのケ・ブランリー美術館で
演劇の舞台空間デザインの仕事をしています。

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ケ・ブランリー美術館の設計はジャン・ヌーヴェル、ランドスケープはジル・クレモン。
ルーブル、オルセー、ポンピドーに並ぶパリの美術館で、
アジア、アフリカ、南北アメリカ大陸のプリミティブな美術を扱う美術館です。
この建物の大きな特徴として、大きな庭や壁面緑化により、
植物と建物とをより積極的に関係させています。
10年前に空間デザインを担当したオープニングの時は、
庭園という趣だったのが、
10年の間に植物が大きくなり、小さな森の様です。
竣工当初は、建物の形が勝ちすぎていたのですが、
今や植物の方が勢いがあって、建物の存在感が相対的に小さくなり、バランスが改善しています。


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劇場へ通う途中にある
Saint Pierre de Chaillot
ロマネスクの教会にはゴシックの様な壮麗さはありませんが
分厚い石の壁を支えるアーチの素朴な力強さや、温かみのある暗さが好きです。
大小の正円アーチの重なりにより、いくつもの小空間が重なり合いながら大空間を形づくっています。
ディテールがシンプルな分、その空間構成の巧みさが際立ちます。



ケ・ブランリーの仕込みも
ようやく最終段階です。

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