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配線工事<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

電気設備の配線工事が始まりました。
工事をするのは横浜の有賀電気さん。
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今は亡き住宅設計の大家、宮脇壇氏御用達の業者さんだったそうです。
かのボックスシリーズも随分手掛けられたとか。

カフェの天井の照明は配線スペースが全くありません。
天井を張らずに2階の床の構造をそのまま見せているからです。
でも配線は隠したい。
そんな設計者のわがままに、巧人・宅間棟梁が一肌脱いでくれました。
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2階の床梁を欠き込み、そこに照明の配線スペースを確保。
見えないところに手間がかかっています。
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フローリングは塗装すべき?<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

2階住居のダイニングスペースの床は無垢フローリングです。
フローリングには塗装品(ウレタンクリア)と無塗装品の2種類があります。
どちらにするか、悩みどころです。

無垢の木の肌触りや風合いを楽しむには無塗装の方がよいのですが、
うっかり何かをこぼしてしまった時の汚れやシミに強いのは当然、塗装品ということになります。
また、木の風合いを極力残すような、含浸系の自然塗料という選択肢もあります。

考えていてもらちが明かないので、
実際どの程度、汚れに対しての効果があるのかを実験してみることにしました。

実験対象は無垢のサクラのフローリングの
a)塗装品
b)無塗装品
c)無塗装品に自然塗料(今回はりボスを使用)を塗ったもの
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の3種類です。(左からa/b/c)

ここにオーナーご夫妻がお好きだという、赤ワインをこぼして
1) すぐ(10秒後)に拭き取った場合
2) 15分放置してから、堅く絞った雑巾で拭き取った場合
の2パターンを試してみました。

さあ、実験開始です。

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a)塗装品はごらんのように、ワインをしっかり撥いているのが分かります

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b)無塗装品は見る見るうちにワインが木肌に沁み込んでいきます。

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c)含浸系の自然塗料はなかなか頑張っています。
この時点で、ある程度の撥水性があることが分かります。

結果はご覧のように。

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a)塗装品は、1・2のどちらも問題なく、きれいにふき取ることができました。

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b)無塗装品は すぐにふき取っても少し跡が残り、
 15分後では、かなり跡が残ってしまいました。

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c)自然塗料は、すぐにふき取れば跡は残りませんが、
 15分後では、うっすら跡が残っています。

最終的にオーナーご夫妻はcの自然塗料を選ばれました。
何かこぼしたときにも、すぐに拭き取れば跡が残りにくいことが分かり、
その上、無垢の風合いも楽しめるという点では、
バランスのいい選択だと思います。

みなさんなら、どうされますか?
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外壁下地<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

外壁の下地になるボードを張り始めました。
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木造の軸組みの外側に耐震パネルを釘打ちして
耐力壁となるように施工しています。
構造用合板が一般的ですが、
今回はニチハの「あんしん」という製品を使用。

基準法の第22条に該当する区域では
建物の延焼を防ぐため、
構造用合板の上にプラスターボードなどを張って外壁下地とする必要があるのですが
このパネルは準不燃材料でもあるため、
一枚で両方の役割を果たしてくれます。

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富士山発見<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

組みあがったばかりのロフトに上ってみると
西の方角に富士山が見えることが判明!
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以前この場所に立っていた建物からは全く見えなかったため
気がつかなかったのですが
ロフトは3階に相当する高さのため、
周囲の家の屋根の上に視界が広がっているのです。

物置として設けているロフトですが
せっかくの富士山を見せないわけにはいきません。
急きょ設計を変更して、
ロフトの南側にあった換気窓を西側に移動することにしました。

富士山の見える小さなロフト。
ちょっといいと思いませんか?
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外壁の色<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

現場に外壁の色サンプルが届いたので
最終確認をしています。
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NOKKAの外壁はガルバリウム鋼板の一文字張りです。
通常は一色で張るのですが
お施主さんのご要望もあり、
白・グレー・シルバーの3色の鋼板をモザイク状に張り分ける予定です。
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光の当たり具合によって見え方が変わるので
見る角度によって様々な表情を見せてくれそうです。
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建て方完了<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

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作業が終わり、夕闇の中に
建ったばかりのカフェ・ハウスの骨組みが
浮かびあがりました。
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屋根<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

建て方の終わった骨組みに屋根の野地板を張っていきます。
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野地板は下から見上げた時にそのまま仕上げになるよう
シナべニアを採用しました。
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野地板の上に捨て垂木を打って
断熱材のスタイロフォームを張っていきます。
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その上にもう一度合板を載せて屋根の下地とします。
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断熱材と合板の間には空気層が設けられ、
軒先のスリットから空気を取り込み
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高い方の軒先から熱気を排出できるようにしています。
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この通気層の有無で真夏の遮熱性能が随分違います。

屋根下地の上に防水シート(アスファルトルーフィング)を張り
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仕上げの屋根材を吹いて完成。
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耐久性の高いガルバリウムの縦ハゼ葺きとしています。
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建て方その2<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

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組みあがった一階骨組みの傾きを
ウィンチで引っ張って調整しています。
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柱に取り付けた水準器で正確に垂直に立っていることを確かめた上で
仮筋交いを打って固定します。

一息つく間もなく 2階の柱の建て方が始まりました。
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カフェの上にベッドルームの床が組まれていきます。
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この部分は全て構造が現わしになるので
継ぎ手の金物が見えないように化粧仕上げになっています。
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㈲巧人(こうじん)の棟梁、宅間さんは
本格的な伝統工法の木造住宅を得意としている筋金入りの大工さんです。
見えない工夫や知恵が随所に盛り込まれた細工はお手の物。
面倒なひと手間を惜しまずに仕上げてくれるので
本当に頼れる存在です。

あっという間に屋根の垂木が乗せれられていきます。

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建て方その1<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

茅ヶ崎のカフェ・ハウス NOKKA の工事が
いよいよ建て方に入りました。

建て方とは、基礎の上に木造の柱や梁などを組み上げていき
一気に小屋組みと屋根まで乗せてしまう工程です。
小さな建物なら一日、大きめの住宅でも二日ほどで
終えてしまいます。
建物の形が見る見るうちに組みあがるその過程はドラマチックで
在来木造工法ならではの醍醐味があります。

まず、一本目の通し柱が設置されました。
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建物の正面に並ぶ通し柱の間に
挿し鴨居や2階の梁が差し込まれていきます。
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カフェのカウンターの上を横断する大きな梁が
柱の上に乗せられます。
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長い梁になると途中で「継ぎ手」と呼ばれる加工をして繋げていきます。
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柱や梁にはあらかじめ、継ぎ手や仕口の複雑な加工が施されています。
今回は全て棟梁の宅間さんが手加工で行っています。
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それぞれのパーツがどの部分か一目でわかるように
番号が振られています。

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建て方開始から1時間半で1階の柱と梁が全て組みあがりました。

(その2に続く)
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土台<NOKKA> [9坪×2のカフェ・ハウス]

お店の名前が"NOKKA"に決まったそうです。

思わず口に出してみたくなる、いい響きです。
オーナーご夫妻の想いがこもった素敵な名前です。
(その由来はこちら→http://looploupe.com/works/2011/01/post-10.html
と、言う訳でブログのサブタイトルも変更しました。

さぁ、年も明けて工事再開です。

年末に打ったコンクリートの床が完成しています。
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上がっている部分がカフェと家の玄関などの「表」のスペースで
下がっている部分はそのまま、厨房とユニットバスのスペースになります。
床面に仕上げ材を張らずに
コンクリートの一発仕上げとすることで
コストを抑えつつ、
コンクリート自体の質感も楽しもうという考えです。

きれいに打てたな、と思っていたら
なんと猫の足跡が・・・
ちょっと早すぎるお客さんでした。
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これは補修をかけてもらうことになりました。

この基礎の上に、いよいよ木造の軸組みを組んでいきます。
まずは土台を柱の下に敷く準備です。
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基礎と柱を連結する大事な部材ですので
きっちり墨出しをしてから、
アンカーボルトで基礎に留めていきます。

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一階周りの柱を建て込みが完了。
明日はいよいよ建前です。









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